貴重書コレクション

マルクス『資本論』

Der Produktionsprocess des Kapitals
(Menger Mon.2039)

出版事項

Der Produktionsprocess des Kapitals
出版者 Hamburg : O. Meissner
出版者 New-York : L.W. Schmidt
出版年 1867
形 態 xii, 784 p. ; 23 cm
著者標目 *Marx, Karl, 1818-1883
本文言語 ドイツ語

解説文

本書は、自由競争が最盛期のイギリス資本主義を見据えながら、資本主義経済の原理と内容を解明しようとしたカール・マルクス(Marx, Karl,1818-83)の古典的著作である。「商品」の使用価値・価値の2要因が、商品労働の具体的労働・抽象的労働の二重性の結果であり、価値の実態は「社会的必要労働」であるとして、古典派以来の労働価値説を再構築した。商品は自己の価値を同一価値の他の商品の使用価値量で表現するから、価値は相対的価値・等価という「価値形態」へ概念的に上向する。人間労働から離脱し「疎外された」商品の運動は、商品生産者に「商品物神」という「疎外された意識」を植え付け、等価形態が「貨幣」へ発展すれば「貨幣物神」という高次の幻想を付着する。貨幣に媒介される「商品流通」は、労働生産物の持ち手・位置の変換という超体制的な「社会的質料変換」の疎外された形態であり、それは価値法則が暴力的に支配する世界である。本書の第一巻初版は1000部のみ出版されたが、一橋大学はその3部(古典資料センター2部、附属図書館に1部)を所蔵している。

最終更新日時

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